12月第一の巳の日に行われる新仏様のお正月 |
表書き 御仏前●おぶつぜん |
お包みを持参するときは、「御仏前」、黄白の袋で「御供」などの表書きが多い。仏様のお正月だから水引は紅白で、表書きも「お年玉」のところもある |
なお、12月の第1の巳の日までに亡くなっても、四十九日の忌明け法要がすんでいない新仏様のみんまは、翌年に行われることが多いよう。
この行事の由来に関しては、諸説があり、戦国時代、高縄半島を中心に勇猛を誇った武将たちの出陣の祈りで、生きて祝えないかもしれない正月を一足早く12月の巳の日に祝ったという説や、秀吉の朝鮮出兵の帰途、高浜町の海岸で、戦死した兵士を弔うために餅をつき、それを朝鮮に向けて供え、後で皆が竹に餅をさして食べた慣習が残ったという説が有力ではないかと考えられている。
特に若い世代の方には、馴染みのない「みんま」だが、新仏様の供養の意味でも、ぜひ覚えておきたい習慣。特に招待されることはないが、血縁者はその時期が来たら執り行う慣習は根強い。参列する場合、喪服の必要はないが、落ち着いた色の服装がよい。