お餅って、どれをとってもほんとかわいい奴だね
生まれは同じでも一つ一つに個性がある

 餅を焼いてみると思うのは、同じ材料から生まれたお餅なのに全く同じようには焼けない。
 一つ一つの餅に顔があるんだね。焼け目が付いたと思う間もなくプーっと膨れて、白い湯気を吐き出したと思うとシュットちじんじゃうやつ。なかなか膨らまないで焦げちゃう奴など。長い顔があれば丸顔の奴。

 どれをとって見ても面白い。
食べれるまで待つ時間さえも楽しい、遊びの要素があるかき餅焼
 
 食べて味わうのはもちろんのこと、焼くこと自体が遊びでありうまく焼くことに躍起になるのがかき餅を焼くこと。早く焼こうと強い火に掛けるとお餅はすぐにすねて、網にすがり付こうとします。うまく焼くにはちょっとした勘をつかむことも必要かも。極弱い火で丹念にひっくり返して表面を上手に乾かしながら中まで火を通さなければなりません。うまくゆくとトロットしたすごく美味しいかき餅が食べれるかもしれません。是非子供さんなんかと一緒に焼いてみてください。きっとほのぼのとした雰囲気が家族を包み込むでありましょう。これこそもち平の提案であります。

かき餅を作ってから1週間以上もかけてやっと食べれる「昔のかき餅」 

むかしは今ほど食べ物が豊富では有りませんでしたから、お正月の餅やあん餅は貴重なお菓子だったことでしょう。現在ではなんでもお金を出せば手に入るようにみえて、もっとも手にいりにくいものといえば、手間隙かけた乾燥菓子ではないでしょうか、昔ならお餅に砂糖を混ぜて固めたものを薄く切って、乾かせて程よいころに網で焼いた「かき餅」。また小さくサイコロの様に四角に切って長い間乾燥させて焙烙(ほうろく)で転がしながら焼いたあられなど懐かしいものがあります。
 その懐かしさを味わってもらおうとするのがもち平の「昔のかき餅」なのです・
是非、遠い昔を思い起こしてこどもに帰ってください。そこに郷愁というものがあるかもしれません。

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